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23/11/07

【動作確認】Windows11「メモ帳」での再暗号化モードの動作と回避方法

Windows 11で、自動保存機能が追加された新しい「メモ帳」をお使いの環境で、弊社製品の「テキスト暗号化ファイル」を開いた場合、動作によっては再暗号化が行われない現象についてご連絡します。

※自動保存機能が追加された新しい「メモ帳」についてのご参考:Windows Insider 向けの Snipping Tool とメモ帳の新しいアップデート(Windowsブログ)

動作確認:

Windows 11で、自動保存機能が追加された新しい「メモ帳」をお使いの環境で、以下の現象を確認しています。

弊社対象製品の「テキスト暗号化ファイル(以下暗号化ファイル)」を、「メモ帳」で開いた場合(再暗号化モードで起動)に、「メモ帳」自動保存機能の仕様により、暗号化ファイルの閉じ方によっては、再暗号化が行われなくなりますのでご注意ください。

  • 暗号化ファイルを閉じるときに、タブで閉じずに、アプリケーション(以下アプリ)で閉じた場合は、ファイルの内容を変更していても、再暗号化は行われません。
    そのうえ、開いている暗号化ファイルはすべて自動保存の対象となるため、次回に「メモ帳」を起動すると、自動保存された暗号化ファイルの内容が表示されることになります。
  • 次回の「メモ帳」起動時に表示される、自動保存された暗号化ファイルについては、保存しても再暗号化は行われません。
  • (補足)
    「メモ帳」に表示された暗号化ファイルを閉じる際に、アプリで閉じずに、タブで閉じた場合は、通常どおり再暗号化されます。タブで閉じた場合は、「メモ帳」の自動保存対象とはならないため、次回の「メモ帳」起動時に、暗号化ファイルの内容が表示されることはありません。

本現象は、「メモ帳」自動保存機能の仕様に、弊社「暗号化ファイル」の再暗号化モード機能が影響を受けるもので、制限事項となります。
弊社対象製品と、回避方法については以下のとおりです。

弊社対象製品:

本現象は、以下の弊社対象製品(再暗号化モード搭載)で確認しています。

・トランセーファー BASIC
・トランセーファー BASIC 暗号化SDK
・セキュアプライム FE
・セキュアプライム UF
・セキュアプライム DC

回避方法:「メモ帳」側の設定

本現象を回避するための方法をご案内します。

「メモ帳」の設定を以下のように変更することで、自動保存を無効化し以前同様の動作となり、弊社の暗号化ファイルの再暗号化機能も通常どおり動作しますので、設定をご検討ください。

  1. 「メモ帳」アプリを起動し、メニューバーの右側にある[歯車]アイコンをクリックして、[設定]画面を開きます。
  2. [設定]画面の「メモ帳の起動時」欄を展開し、「新しいウィンドウを開く」を選択します。
  3. タイトルバー左端の[←]アイコンをクリックし、設定画面を閉じます。

お客様にはご迷惑をおかけしますが、ご了承のうえご利用いただきますようよろしくお願いいたします。

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